Mark3とは?
Mark3は工学的な思想,思考そして学術的な知識と技能の陶冶を目的とした教学用水中ロボット教材です.
Mark3を生徒が自作・改造する教育プログラムによって以下のような内容を学び養うことを目的としています.
思想・思考
- ”作る”という行為に対する哲学的な視点
- 直観的視点に基づく物理学的な問題の解釈
- 問題の定義と分析を行う能力
学術的知識
- 基礎的な力学知識(高等学校レベルの物理学知識)
- 大学におけるごく初歩的な力学知識(物理学・機構学・流体力学)
- 自由体図(FBD)によるモデル化能力
- 実現象とモデルの比較による力学的視点に基づいた状況の説明
- 水中工学(水中ロボットの役割と分類)
技能
- 機械工作技術
- 電子工作技術
- プログラミング技能
- 実験による測定・評価
- PDCAサイクルによる自主的な改善手法
教育プログラムの趣旨
参加者たちはMark3を組み立てて改造する中で,キットの動きの変化を観察してその背後にある力の働きを想像します.この動きを想像するという行為に自由体図を始めとした学術的な知識を織り込むことによってモデル化能力を自然と養うことができます.この学習効果は,コンテストを開催して複数のチームと機体を同時に運用することで,より異なった内容の学習効果も見込むことが可能になります.
具体的には,チームによる進捗管理や意思決定,ディスカッション能力,チームワークなどの向上を通した社会的成長を期待することが出来ます.