水中ロボコンinJAMSTEC’17が終了!

8月26~29日に行われた水中ロボコンinJAMSTEC’17が無事に終了しました。
6校7チームが参加し、トーナメント戦で優勝を争いました。
参加校:富山高校、横須賀高校、慶大附属湘南藤沢中高等部、岡山商科大付属高校A・B、三谷水産高校、長崎総合科学大学附属高校

当日の順位は下記のようになっています。
せっかくなので、上位機体について講評させていただきたいと思います。

ルール説明解説

  • 一試合時間は5分
  • 参加チームはランダムに決定されるA.Bどちらかのコースでプレイ
  • A.Bコースごとに領土があり、その範囲内では移動は自由
  • ゲート・広域散乱・海藻森林の3つのエリアがある
    • ゲートは連続通過すると、回数×5点で最大15点の得点が可能
    • 広域散乱部には広い範囲に2種類の缶とカニの模型が配置されている、缶回収と撮影で得点
    • 海藻森林部にはPPテープの海藻があり、中にある缶で得られる点は散乱部の2倍、環境破壊は減点
  • 配点は以下の通りです
    • ゲート配点 5点×通過数=最大15点
    • 広域散乱部 スチール缶10点×個数 アルミ缶20点×個数 撮影点30点(試合中1回)
    • 海藻森林部 スチール缶20点×個数 アルミ缶30点×個数

1位:富山高校 ”E23富工”
富工さんは今年初参加のチームです。このチームのポイントはカメラの搭載です。今年度から追加されたカニの撮影による得点(通称カニ写)をすべての試合で達成、決勝戦ではそれまでは獲得できていないかった缶を回収して優勝を決めました。前についているのはWebカメラを改造した水中カメラです。どうやら、回して締め付けるタイプの入れ物に入れてケーブル口の部分を防水したようです。
全体的に重いので、安定はしていましたが速度はあまり出ていなかったようですね。
ぜひ来年も参加してほしいものです。

2位:岡山商科大付属高校 ”物資回収艦隊Sig.二〇一七”
このチームは去年も参加していたチームでした。(耐圧殻が透明なのがその証拠ですね。)
機体は1位と比べるととてもシンプルな構造で、回収と海藻除けと思われる網を除くと、上部に搭載された録画カメラとマグネットの配置が特徴です。特にマグネットは去年から参加した経験から編み出したのでしょうか?
底面に大量に配置しただけではなく、機体の後部にも少しだけ配置しています。これは機体のすべてを海藻森林に投入しないでも缶が回収できるようにしようという発想でしょうか?
実際にこれが準決勝で効果的に働き、決勝戦への道を開いていました。
また、カメラの映像は運営にも提供してもらいました、今後公開していきたいと思います。

3位:長崎総合科学大学附属高校 ”NiAScience”
NiASさんも富工さんと同様初参加チームですが、非常に丁寧に作ってきてくださいました。
参加日からキャッチャーを作り始めていましたが、アルミ缶のGetを目的に特殊な構造のキャッチャーの作成を頑張っていました。
本戦ではそのキャッチャーを変更したうえで マグネットも追加し、最終的には1試合で4つの缶を入手していました。この間の入手数はエキシビジョンの横須賀高校の取得数5個を除けば、今年度大会期間中最高となります。エキシビジョン中ではずっとカニを取ろうとして、足一本を回収してお持ち帰りになりました。
来年も来ていただけるようでしたら、来年度は回収得点をつけることを検討します。(笑

順位以外に目を向けていくと、ランク外のSFCチームは改造量では1位と同等レベルの努力をしていました。
モータの増設などよく頑張っていたと思います。来年こそは動いてほしいですね。

また、初参加の横須賀高校は試合中はできませんでしたが、エキシビジョンマッチでは5個と年度中最大の缶取得数でした。
ノウハウもたまってくると思いますから、ぜひそれを活用して来年に生かしてほしいと思います!

また、最後になりますが、フリースタイル部門にも去年ジュニアに参加した慶応義塾大学の湘南藤沢中高等部さんが参加され、準優勝の成果を上げました!
内部構造の一部はジュニア部門の構造物を使って参加してくれていたようです。ありがとうございます!

次回更新では、当日の様子についてアップしていければと思いますので宜しくお願い致します。

※当日の写真と映像はプライバシーポリシーに配慮しておりますが、問題のある場合はご連絡いただければと思います。
※参加者の方には撮影した写真を共有しています。代表連絡先にメールしておりますので、ご確認ください。